実際に無期転換された方へインタビューを行いましたのでご紹介します。

千葉興業銀行
株式会社ダスキン
千葉興業銀行
やりがいを持って働けている実感
氏名:
C.Iさん
年代:
50代
入社歴:
10年
雇用区分:
ショートスタッフ→アソシエイト行員(パートタイマー→限定正社員)

家庭の中だけではなく、家庭の外でもやりがいを持てる環境にいたい。

千葉興業銀行に入行して10年間、正行員として働いた後、出産を機に育児に専念するため退職しました。子供が10歳になるまでの間は育児に向き合っていましたが、子育てが落ち着いてきましたので、レギュラースタッフ(パートタイマー)の扶養の範囲内で働けるショートスタッフとして再び当行に戻ってきました。10年の間に、業務内容や使用するシステムが変わっていたことで苦労はありましたが、新たな気持ちで業務にあたることができました。子育てが落ち着くにつれて、「家庭の中だけではなく、家庭の外でもやりがいを持てる環境にいたい。もっと自分で頑張ってみたい。」という気持ちが強くなっていきました。
その当時から、老後は子供に頼りたくない、という想いもあり、自分が将来貰う年金プランについても考えていました(笑)

「やるからには頑張りたい」

ショートスタッフとして当行に戻ってきてからは、週3日程度のペースで働いていましたが、働ける時間が増えてきましたので5年経過した頃にフルタイムで働くロングスタッフへ転換しました。
さらに、「やるからにはもっと頑張りたい」という想いで、パートタイマーのリーダー格となるリーダースタッフを目標に定めました。リーダースタッフへのステップアップの要件は「実務の業務習得レベル」や「年に1回の人事評価」などでした。日々の努力の積み重ねがステップアップに直結するため、明確な目標と向上心を持って働くことができました。その結果、ロングスタッフとして3年ほど経過したころに要件をクリアして、リーダースタッフとして働くことになりました。

自分が該当するのだろうか

私がリーダースタッフとして働いている2017年に「アソシエイト行員(限定正社員)制度」ができました。当初は制度そのものがどのようなものかわからなかったため直ぐにはエントリーしませんでした。ただ、別の支店にいる知人が制度を利用してアソシエイト行員へ転換したらしい、ということは聞いていたので興味はありました。そういったときに半年に1回の人事部との面談で、「アソシエイト行員に興味はありませんか?」とご紹介をいただきました。

お話しを伺うと、これまでとは異なり月給制の無期雇用契約となり、営業店の業務に従事し、支店の「課長代理職」まで目指せる、自身のキャリアを更にステップアップさせることができる制度だということがわかりました。また、「何が要件なのか?」「必須の資格があるのか?」「自分は該当するのだろうか?」という疑問も人事部との面談の中で払拭することができ、挑戦してみたいという気持ちになっていきました。いずれにしても、課長代理職を目指すということで業務レベルが上がるため不安はありましたが、直属の上司や家族に相談したところ、「挑戦してみてはどうか」と後押ししてくれました。人事部からも「わからないことがあれば何でも聞いてほしい」という言葉をもらえたため、決心することができました。

やりがいを持って働けていると実感

職場で働くスタッフや上司、人事の方からのバックアップもあり、安心してチャレンジすることができました。
転換にあたっては、「志望動機」や「業務経験」などを記載した申請書を提出し、人事部との面接を受けるというものでした。慣れない面接に緊張はありましたが、「志望動機」や「今後どのように頑張っていきたいか」といった自分の想いを伝えました。人事の方からも「会社としてアソシエイト行員制度を作った理由や背景」、「求める人物像」などの想いを聞くことができ、会社は自分たち従業員に対してどのような想いを持ってくれているのか、ということを改めて認識することができました。
面接に合格し、晴れて2018年4月よりアソシエイト行員に転換しました。自分の努力が認めてもらえたことがとても嬉しかったです。転換した最初の3か月間は、課長代理のサポートという立場で業務を学ばせていただきました。もともとリーダースタッフとして責任ある立場を任せていただいていたこともあり、比較的スムーズに働くことができましたが…やはり課長代理になってからはプレッシャーに感じることがたびたびありました。しかし、周りからのフォローや相談できる体制もあり、やりがいを持って働くことができていることを実感しています。

自分自身が過去にスタッフを経験したことが強み

今後は別の支店への異動があると思うので、今の職場と同じように働きやすい環境づくりを頑張っていきたいです。正行員として働いた後、スタッフ(パート)として復帰したにもかかわらず、また行員として迎え入れてくれることを嬉しく思うとともに、会社として私たちをやる気にさせてくれる仕組みがあることは「会社が自分たちのことを気にかけてくれている」と感じます。
アソシエイト行員は、制度開始以前は正行員のみが担当していた範囲の業務を行います。責任もあり、レベルの高い業務知識や能力が必要とされるものですが、円滑な業務運営が最大の目的であり、私はスタッフのまとめ役として、会社の中で必要とされる存在になりたいという想いが一番大きいです。
また、自分自身の強みは過去にスタッフを経験してきたことなので、スタッフの気持ちもよくわかることで職場のスタッフから、業務の質問や職場の人間関係について相談を受けることが多く、中には、他の支店で働くアソシエイト行員への転換を目指すスタッフからも相談を受けることが多くなってきました。

課を運営する立場として、みんなが働きやすく、相談もしやすい環境づくりができるように取り組むとともに、これからは自分が周りのスタッフを後押しできるような存在になることを目標にしています。
また、家族も私の仕事への向き合い方を理解し、応援してくれているため、家事についても協力的でとても助かっています。今では娘も就職し、私と同じく社会人。親子として、同じ女性として、これからも一緒に頑張っていきたいと考えています。

会社概要
所在地 千葉県千葉市
業種 金融業
雇用区分別従業員数 正行員(正社員):1,410 名
アソシエイト行員(限定正社員):11 名
リーダースタッフ(有期契約社員):92 名
レギュラースタッフ(有期契約社員):759 名
嘱託行員:31 名
(2018年9月30日現在)

(制度概要) 2017年に「アソシエイト行員転換制度」を導入し、選抜されたレギュラースタッフ・リーダースタッフを、職責・職域を限定して無期労働契約であるアソシエイト行員に転換。また、「無期転換制度」についても、2017年10月に就業規則、労働契約書の整備を実施。

千葉興業銀行
株式会社ダスキン
株式会社ダスキン
働くからには目標をもって働きたい
氏名:
M.Hさん
年代:
30代
入社歴:
6年
雇用区分:
派遣社員5年→契約社員4年→正社員(エリア専任)

働くからには目標をもって働いていきたい。

最初は派遣会社の社員として今の職場に派遣されました。会社には派遣社員が多く、職場の雰囲気も正社員と分け隔てなく居心地がよいと感じていました。また、気兼ねなく相談できる上司や仲間にも恵まれました。
派遣社員として5年勤務した後、契約社員としてダスキンに入社しました。
業務は正社員のサポート中心の内容で、「この会社でずっと働いていきたい」「働くからには目標をもって働いていきたい。」さらには「部署やチームの掲げる目標や達成率にもっと関わりたい」という想いで日々働いていました。
契約社員であっても自分なりに目標を作ることはできたものの、仕事の裁量は少なく、正社員になれば達成率などに関わる数字を任せてもらえるため、やりがいも大きいのではないか、と意欲的に業務に取り組んでいました。
その反面、焦りや不安も感じていました。「今後、年齢を重ねるにつれて違う職場、新しい環境と仕事に慣れることは難しくなるだろう」、「何歳までこの会社で働けるのだろうか」…。
ただ当時の正社員登用制度の要件は、「契約社員としての就業を3年以上」、「全国転勤の営業職」、「筆記及び面接試験の合格」が必要。デスクワークしか経験がなかったため、現場や営業職という働き方に、また、試験の難易度に不安を感じていました。家庭の事情から、関東圏から離れることは避けたいという想いもありました。上司からも正社員への転換の話はもらっていましたが、これらの理由から、正社員へのチャレンジは踏みとどまっていました。

会社は自分たち契約社員を必要な人財と捉え、私たちの想いに応えようとしてくれている

今の職場で、契約社員として働き始めてから3年ほど経った2016年頃に、新しい正社員登用制度として事業グループをまたがる人事異動なし、転勤なしという「エリア専任職」が新設されたことについて周知がありました。この制度は契約社員として働く同僚との間で話題になったものの、「果たして自分に関係があるものなのか」というのが最初の印象だったことを覚えています。
その後、対象者に向けた制度に関する説明会の中で「頑張っている人達に長く勤めてもらいたい。せっかく頑張っても評価してもらえない、賃金の面でも考慮してもらえないというギャップを埋めるために正社員として登用する新制度である。」ということが伝えられました。「会社は自分たち契約社員を必要な人財と捉え、私たちの想いに応えようとしてくれている」と改めて感じました。
一方で、制度が導入されたばかりで前例がない分、業務内容の変更、未経験部署への異動の可能性、研修などによる時間的な制約のほか、営業的な業務にも携わっていかなければいけないといった要素を含め、現場に出て全く知らない商品を扱うことに対して不安もありました。

同じ会社にずっといるのであれば少しでも前に進みたい

以前から上司は、親身に相談に乗ってくれる話しやすい関係にありました。転勤や仕事量が増えすぎることの懸念や、自分が今後希望する働き方について相談した上で、「エリア専任職はあなたの希望する働き方に近い制度だと思うから是非チャレンジしてみたらいい」と薦めてもらい、会社からも制度についてきちんと説明を行ってもらえたことで、安心感をもって挑戦することができたように思います。

友人からも応援の言葉をかけてもらったことで、「同じ会社にずっといるのであれば少しでも前に進みたい」と思えるようになり、前向きに考えることができました。

目標に向かって自分も一緒に取り組みたいという想い

エントリーシートの提出と登用試験にあたる筆記及び面接試験に合格。さらに、エリア専任職への転換を機に「せっかくならもっと上を目指したほうがいい」、という上司からの応援もあり、正社員転換と同時に所属部署を変更することになりました。これまでのデスク業務に加えて、フランチャイズ加盟店のサポートも担うようになりました。
当初は、仕事の範囲や責任が著しく増えるのではないか、と不安に思う部分は拭えなかったというのが正直なところです。しかし、これまで触れることのなかった商品について改めて勉強する機会ができたことや、以前より希望していた達成率などへの貢献に関われるポジションになったことでより一層やりがいを感じていました。
契約社員として働いていた当時の仕事も好きでしたが、長く働く中で物足りなさを感じるようになっていたのかもしれません。
業務における営業的な要素が強くなる分、対外的な関わりを持つ機会が増えるため、商品について改めて勉強しました。以前は社内のことしか考えられていなかったかもしれませんが、関わるフランチャイズ加盟店ごとの特性を考えて仕事ができるようになりました。もちろん大変なこともありますが、難しい仕事にはやりがいを感じられますし、今のモチベーションに繋がっています。加盟店から「あなたがいるからこの商品を買うんだよ」と言ってもらえた時には喜びと達成感を味わったと同時に、モチベーションアップにも繋がりました。業務の不明点や悩みについてもサポートしてもらえる環境だったため非常に心強かったです。

自分が手本にしてもらえるようになれたら

実は最近、結婚したばかり。これまでは自分ひとりだけでしたが、仕事も家庭もしっかりバランスを取らないといけないというのが課題です。会社は出産育児の制度などが整っていますし、職場もバックアップしてくれることから、これからライフステージが変化していくうえでとても頼もしく感じています。
周りにも結婚後も引き続き働いている先輩がいるため、手本にしながら、また自分が手本にしてもらえるようになれたらいいな、と考えています。

今後は、当時自分がエリア専任職に転換するときに感じていた不安を抱えている人たちに対して、「自分も頑張ってみよう」と思ってもらえる存在になりたいと思っています。


今はわからないことを周りの人に聞く立場ですが、いつか自分が誰かに教えてあげられる存在、「いないと困る。」と言ってもらえるような存在になることが目標です。
会社概要
所在地 大阪府吹田市
業種 サービス業
雇用区分別従業員数 正社員:約 1,700 人
限定社員:約 200 人
定時社員:約 750 人
アルバイト:約 2,500 人
(2018 年 3 月 31 日現在)

(制度概要)限定社員および定時社員が3年超で勤務した場合、一律、無期に転換する制度を2006年に導入。また、限定社員や定時社員の正社員化を推進するため、2016年度から正社員の雇用区分に新たに「エリア専任職」を設け、限定社員や定時社員の正社員転換の道を設けた。